はじめに

Diretta の体験版(Preview)は、Windows 11 と Target 用ミニ PC を使ってネットワーク経由で高音質再生を体験できる仕組みです。 この記事では、2026 年時点の最新手順に基づき、初心者でも迷わずセットアップできる流れをまとめています。

必要なもの

・Windows 11 の PC(Host)
・Target 用のミニ PC(x86)
・USB メモリ(2GB 以上、4GB 以上推奨)
・有線 LAN
・Diretta 体験版(Preview)
・ASIO 対応プレイヤー(TuneBrowser など)

体験版(Limited版)の制限について

Diretta の体験版(Limited版)は、製品版と同じ構成で試せる評価用イメージです
いくつかの制限があります
項目 内容
サンプリングレート 44.1kHz以下:無制限で再生可能
44.1kHz超(96kHz/192kHz/DSDなど):6分間で自動停止
→ 停止すると、その後しばらく 再生不可 になります
アップデート Limited版にはアップデートやパッチ提供はありません
ハードウェア制限 製品版と異なり、特定のPCにライセンスが紐付きません
ライセンス形態 評価・試聴用に限定されており、商用利用は不可
体験版を賢く使うポイント
 44.1kHz以上のハイレゾ音源を再生する場合
 → 再生ソフト側で44.1kHzへリサンプリング設定を行えば6分制限を回避できます

体験版の入手

Direttaのドライバは、公式のプレビューページから誰でも入手できるようになっています
製品版を買う前の「体験版」として試してみたい方もここからダウンロード可能です

Diretta Preview ページにログインして体験版をダウンロードします
https://www.diretta.link/preview/

【ダウンロードの手順】
海外のサイトなので少し戸惑うかもしれませんが、手順はとっても簡単です
 1.名前とメールアドレスを入れる: 気軽にニックネームなどを入力すればOK
 2.チェックを入れる: 「confirm(確認)」のボックスにチェックを入れます
 3.「request」ボタンを押す: すると専用のダウンロードページに進めるようになります
あとは、自分の環境(OLIOSPEC版やSFORZATO版など)に合ったファイルを選んでダウンロードするだけです

preview

CPU 世代に応じたバージョン選択
バージョン 対応 CPU 説明
v2 古い CPU(SSE2 世代) 2014 年頃までの PC
v3 Skylake〜Comet Lake 第 6〜10 世代の一般的な PC
v4 Tiger Lake 以降 / AMD Zen4 2021 年以降の最新 CPU
※ よくわからない場合はV2をダウンロードしてください
※ ZIP を展開すると IMGファイルが入っています

Raspberry Pi 用イメージ
Raspberry Pi 4 / 5 用のイメージも用意されています
※ 今回、こちらの記事では解説しませんが基本の流れは同じです

Target の準備

ダウンロードしたZIP を展開すると IMG ファイルが入っています
こちらの IMGファイル を USBメモリに書き込み、Target を起動します

ファイル名: diretta_x64v3_usbdac_limited_6_147_22.img
※  新しいバージョンが出ている場合、番号が異なります

Rufus の入手
USB 書き込みには Rufus を使用します。
https://rufus.ie/ja/

USB メモリへの書き込み手順

1. Rufus で IMG ファイル を指定して書き込み

ダウンロードしたイメージファイルをUSBメモリに書き込みブート用USBを作成します

デバイス:Targetで起動用のメディアを選択(USBメモリやSDカード)
ブートの種類:ダウンロードして展開したIMGファイルを選択します

diretta003

 ※ 設定は、さわらずデフォルトのままで問題ありませんでした
 ※ 書き込みするメディアの内容は消去されます

2. USBメモリ を Target PC に挿し USB ブートする

※ 必要に応じて BIOS で USB ブートを有効にする

3. Diretta Target が立ち上がる

Diretta TargetとなるPCにモニターやキーボードを繋いでおく必要はありません
もしモニターに映していると以下のような起動と動作ログが表示されます

diretta004

・基本的に Target は LAN に接続しておくだけで Host から自動検出されます
・USB DACは、OSの起動前・起動後のどちらに接続しても問題ありません

Host(Windows 11)の準備

ASIO ドライバをインストールします
DirettaASIOdriver_3_148_6.msi インストール後、Windows に Diretta ASIO が追加されます

diretta005png  

Diretta ASIO configure というプログラム名でスタートメニューに登録されます
基本は、AUTOで自動検出してくれるので特に設定を触る必要はありません

diretta006

ここまでの作業で、Target の起動と Host 側の準備は完了です
あとは再生ソフトで Diretta ASIO を選ぶだけです

再生(TuneBrowser の例)

ASIO 対応のプレイヤーであれば、Diretta ASIO を選ぶだけで再生できます。
TuneBrowser の設定

1. TuneBrowser を起動し、設定 → オーディオ を開く

diretta002

2. 出力デバイスから Diretta ASIO を選択する

diretta001

3. 曲を再生すると Diretta 経由で音が出る

まとめ

・体験版は Preview ページから入手する
・Windows 11 に ASIO ドライバをインストールする
・Target は IMG を USB に書き込んで起動するだけ
・プレイヤーで Diretta ASIO を選ぶだけで再生できる

    余裕があれば

    現在のDirettaは DDS(MODE3)という音質に優れた方式に対応しています
    DDSで再生を行うにはNpcapというライブラリのインストールが必要です

    Npcap(最新版) をダウンロードする

    diretta007

    1.最新版の「Npcap 1.** installer」 をダウンロードしインストールする
    2.「Install Npcap in WinPcap API-compatible Mode」にチェックを入れる
    3.再起動後、自動的にDDS通信が有効になります