Singxer SDA-6のデジタルフィルター設定

PCM再生時における音質チューニングの中核機能のひとつです
以下に、各フィルターの特徴と使い分けのヒント


 SDA-6のPCMデジタルフィルター一覧(全6種)

フィルター名 特徴と音質傾向
SHARP 急峻なロールオフ。高域の減衰が早く、輪郭が明瞭で情報量が多い。やや硬質な印象。
SLOW 緩やかなロールオフ。自然な減衰で滑らかな音。高域がやや控えめで聴き疲れしにくい。
SHORT SHARP FIR型の短遅延版SHARP。立ち上がりが速く、音像が前に出る
SHORT SLOW FIR型の短遅延版SLOW。柔らかく自然な音場。空間の広がりを重視する方向け。
NOS(Non-Oversampling) オーバーサンプリングなし。音の密度が高く、アナログ的な質感。倍音や空気感が豊か。
LOW-DISPERSION 群遅延を抑えた設計。時間軸の整合性が高く、定位や音場の安定感が向上

 フィルター選びのヒント(ジャンル別)

ジャンル/用途 推奨フィルター 理由
クラシック/アンビエント SLOW/LOW-DISPERSION 滑らかで空間表現が豊か
ジャズ/アコースティック NOS/SHORT SLOW 音の質感や倍音を重視
ロック/打楽器系 SHARP/SHORT SHARP アタック感と明瞭さを強調
長時間リスニング SLOW/NOS 疲れにくく自然な音調

 設定方法(本体操作)

  1. フロントパネルの「D-FILTER」ボタンを押す
  2. OLED画面にフィルター名が表示される
  3. 押すたびに6種類が順番に切り替わる
  4. 設定は電源OFF後も保持されます

 補足:DSD再生時は?

DSD再生時はNOS(ノンオーバーサンプリング)固定となり、フィルター選択は無効です。
これはDSD信号がDAC内部でオーバーサンプリング処理を通らないためで、HQPlayer的な設計思想にも合致しています。