記事内容更新履歴
2025/02/20:0_143_3 バージョンで初期作成
2025/10/31:0_146_5 バージョンに内容を変更
2025/11/3:Kona Linux 8.0 について追加
2026/1/4:内容を再チェックして修正
2026/6/14:Ubuntu / Linux Mint 向けに内容を再構成
2026/6/14:DirettaAlsaHost_148_14 手順に更新
Diretta は Windows の ASIO Host だけでなく、Linux でも ALSA Host Driver を導入することで Diretta Host として動作させることができる
Linux側からは ALSA デバイスとして見えるため、各種Linuxアプリなどから Diretta Target 側のDACへ出力できるようになる
以前は Linux Mint 22 で試した内容を中心にまとめていたが、今回は Ubuntu / Linux Mint を中心に一般的な Debian 系 Linux に導入する形で整理し直す
この記事では、Diretta ALSA Host Driver 148_14 を前提に進める
ダウンロードファイル名は
まずは Ubuntu / Linux Mint の通常環境で試すのが分かりやすいと思う
https://www.diretta.link/preview/
必要事項を入力して confirm にチェックを入れ、request を押すとダウンロードページに進む
使用するのは Linux 用の Diretta ALSA Host Driver
148_14 の場合、ファイル名は以下になる

日本語環境では
展開されたフォルダへ移動する
以前のように systemd サービスファイルを手作りせず、同梱ファイルを使う形で進める
x64環境では
今回は一般的な x64 PC を想定して進める
Diretta側が GCC 15 系でビルドしたバイナリという意味で、Ubuntu 側に GCC 15 を追加インストールする必要はない
古いCPUでは
目安としては、v4 は Haswell 以降、v3 は Sandy Bridge / Ivy Bridge 世代、v2 は Core 2 や初代 Core i シリーズなど、さらに古い世代向けとして考えると分かりやすい
その場合は、フォルダ内にある
実行権限を付与する
サービスファイルを
ログを確認したい場合はこちら
環境によって表示名は異なるが、以下のように Diretta や Target DAC に関係する名前が見える
サウンド設定にも、出力デバイスとして表示される
音声出力先としてDiretta側のデバイスを選び音が出れば基本設定は完了
iPadなどから操作して Qobuz の音声を Diretta Target 側へ出力できる
設定を変更する場合は、
まずは同梱されている初期設定のまま動作確認し、その後に必要に応じて調整する
主な設定項目は以下のような内容になる
Diretta Host 側のログを確認したい場合に使える
表示内容は環境や設定により異なるが、以下のような情報が流れるイメージになる
148_14 では、
以前のように
一度設定できれば、ALSAデバイスとして認識されるため、Audirvanaや各種Linux再生ソフトからDiretta Targetへ出力できる
Ubuntu / Linux Mint をDiretta再生用のHostにしたい場合、今回の手順が基本形になると思う
2025/02/20:0_143_3 バージョンで初期作成
2025/10/31:0_146_5 バージョンに内容を変更
2025/11/3:Kona Linux 8.0 について追加
2026/1/4:内容を再チェックして修正
2026/6/14:Ubuntu / Linux Mint 向けに内容を再構成
2026/6/14:DirettaAlsaHost_148_14 手順に更新
今回のミッション
Ubuntu / Linux Mint などの Debian 系 Linux に Diretta ALSA Host Driver をインストールして、Linux PC を Diretta Host として使えるようにするDiretta は Windows の ASIO Host だけでなく、Linux でも ALSA Host Driver を導入することで Diretta Host として動作させることができる
Linux側からは ALSA デバイスとして見えるため、各種Linuxアプリなどから Diretta Target 側のDACへ出力できるようになる
以前は Linux Mint 22 で試した内容を中心にまとめていたが、今回は Ubuntu / Linux Mint を中心に一般的な Debian 系 Linux に導入する形で整理し直す
この記事では、Diretta ALSA Host Driver 148_14 を前提に進める
ダウンロードファイル名は
DirettaAlsaHost_148_14.tar.xz になる
Kona Linux について
Kona Linux であれば、Diretta まわりのインストールと設定を自動で行えます
手動インストールが難しい場合は、Kona Linux を使うという選択肢もあります
Kona Linux であれば、Diretta まわりのインストールと設定を自動で行えます
手動インストールが難しい場合は、Kona Linux を使うという選択肢もあります
前提環境
今回の手順は、以下のような環境を想定している
想定環境
・Ubuntu 24.04 LTS
・Linux Mint 22
・Debian 13 / Debian 12 などの Debian 系 Linux
・標準カーネル環境
リアルタイムカーネルや特殊な軽量OSでは、ビルドに必要な環境が不足している場合がある・Ubuntu 24.04 LTS
・Linux Mint 22
・Debian 13 / Debian 12 などの Debian 系 Linux
・標準カーネル環境
まずは Ubuntu / Linux Mint の通常環境で試すのが分かりやすいと思う
旧バージョンを使っている場合
旧方式の設定が残っている場合は、サービスが競合することがあるため、古いサービスを停止してから進めてください1. 必要なパッケージのインストール
まずはビルドに必要なパッケージを入れる必要なパッケージをインストールする
sudo apt update sudo apt install alsa-utils build-essential linux-headers-$(uname -r)環境によって
linux-headers-$(uname -r) が入らない場合は、以下を試すUbuntu系でheadersが入らない場合
sudo apt install linux-headers-genericDebian の場合は以下になる場合がある
Debian系でheadersを入れる場合
sudo apt install linux-headers-amd64
2. Diretta ALSA Host Driver のダウンロード
Diretta Preview ページから ALSA Host Driver をダウンロードするhttps://www.diretta.link/preview/
必要事項を入力して confirm にチェックを入れ、request を押すとダウンロードページに進む
使用するのは Linux 用の Diretta ALSA Host Driver
148_14 の場合、ファイル名は以下になる
148_14 のファイル名
DirettaAlsaHost_148_14.tar.xz

3. ダウンロードしたファイルを展開する
ブラウザで保存した場合、多くの環境では~/Downloads に保存される日本語環境では
~/ダウンロード の場合もあるDownloads フォルダへ移動する
cd ~/Downloads日本語環境で Downloads がない場合はこちら
日本語環境のダウンロードフォルダへ移動する
cd ~/ダウンロードダウンロードしたファイルを展開する
Diretta ALSA Host Driver を展開する
tar -xvf DirettaAlsaHost_148_14.tar.xz展開すると
DirettaAlsaHost フォルダが作成される
展開されたフォルダへ移動する
DirettaAlsaHost フォルダへ移動する
cd DirettaAlsaHostフォルダの中身を確認する
ファイル一覧を確認する
ls -l
diretta_bridge_driver.service と diretta_sync_host.service が同梱されている以前のように systemd サービスファイルを手作りせず、同梱ファイルを使う形で進める
4. インストール先へコピーする
展開したフォルダを、固定の場所へコピーする/usr/local/src/DirettaAlsaHost_148_14 に配置するインストール先を作成する
sudo mkdir -p /usr/local/src
DirettaAlsaHost フォルダをコピーする
sudo cp -R . /usr/local/src/DirettaAlsaHost_148_14
コピー先へ移動する
cd /usr/local/src/DirettaAlsaHost_148_14
5. rewrite.sh を実行する
148_14 ではrewrite.sh が用意されているx64環境では
x64 を指定して実行するrewrite.sh は、CPUアーキテクチャに応じたファイルの準備、systemdサービスファイル内の実行ファイル指定、ALSA Bridge側の準備などをまとめて行うためのスクリプトになる今回は一般的な x64 PC を想定して進める
rewrite.sh に実行権限を付ける
sudo chmod +x rewrite.sh
x64向けにrewrite.shを実行する
sudo ./rewrite.sh x64この処理で、環境に合わせたドライバーやサービスファイルの準備が行われる
6. syncAlsa の実行ファイルを確認する
次に、Diretta Hostとして動かすsyncAlsa の実行ファイルを確認するsyncAlsa の実行ファイルを確認する
ls -l syncAlsa*一般的な Ubuntu / Linux Mint / Debian の x64 PC では、通常は以下を使う
通常使用する実行ファイル
syncAlsa_gcc15_x64_v4ファイル名の
gcc15 は、実行するUbuntu側に GCC 15 を入れるという意味ではないDiretta側が GCC 15 系でビルドしたバイナリという意味で、Ubuntu 側に GCC 15 を追加インストールする必要はない
古いCPUでは
syncAlsa_gcc15_x64_v4 で動かない場合がある目安としては、v4 は Haswell 以降、v3 は Sandy Bridge / Ivy Bridge 世代、v2 は Core 2 や初代 Core i シリーズなど、さらに古い世代向けとして考えると分かりやすい
その場合は、フォルダ内にある
syncAlsa_gcc15_x64_v3 や syncAlsa_gcc15_x64_v2 などを確認して、サービスファイル側の実行ファイル名を変更する実行権限を付与する
syncAlsa に実行権限を付与する
sudo chmod +x syncAlsa*
7. systemdサービスを登録する
以下の2つのサービスファイルが同梱されている
同梱されているサービス
diretta_bridge_driver.servicediretta_sync_host.service
diretta_bridge_driver.service は ALSA Bridge ドライバー側diretta_sync_host.service は Diretta Host 側のサービスになるサービスファイルを
/etc/systemd/system へコピーする同梱サービスファイルをコピーする
sudo cp ./diretta_bridge_driver.service /etc/systemd/system/ sudo cp ./diretta_sync_host.service /etc/systemd/system/systemdの設定を再読み込みする
systemdの設定を再読み込みする
sudo systemctl daemon-reload
8. サービスを有効化して起動する
ドライバー側のサービスを有効化するドライバー側サービスを有効化する
sudo systemctl enable diretta_bridge_driver次に、Diretta Host側のサービスを有効化する
Diretta Host側サービスを有効化する
sudo systemctl enable diretta_sync_hostすぐに起動する場合は、以下を実行する
ドライバー側サービスを起動する
sudo systemctl start diretta_bridge_driver
Diretta Host側サービスを起動する
sudo systemctl start diretta_sync_hostまとめて反映するなら、再起動してもよい
再起動する
sudo reboot
9. サービスの状態を確認する
再起動後、2つのサービスが動作しているか確認するドライバー側サービスの状態を確認する
systemctl status diretta_bridge_driver
Diretta Host側サービスの状態を確認する
systemctl status diretta_sync_host
active (running) になっていればOKログを確認したい場合はこちら
ドライバー側サービスのログを確認する
journalctl -u diretta_bridge_driver -f
Diretta Host側サービスのログを確認する
journalctl -u diretta_sync_host -f
10. ALSAデバイスとして認識されているか確認する
Diretta Target 側にDACを接続した状態で、ALSAデバイス一覧を確認するALSAデバイス一覧を確認する
sudo aplay -lうまく設定できていれば、Diretta Target 側のDACがALSAデバイスとして表示される
環境によって表示名は異なるが、以下のように Diretta や Target DAC に関係する名前が見える
表示例
card 2: Diretta [Diretta Target DAC], device 0: USB Audio card 3: Bridge [Diretta Bridge PCM], device 0: Diretta PCM
サウンド設定にも、出力デバイスとして表示される
音声出力先としてDiretta側のデバイスを選び音が出れば基本設定は完了
11. Audirvana で使う場合
Audirvana Linux版 の出力デバイスとしても選択できるiPadなどから操作して Qobuz の音声を Diretta Target 側へ出力できる
ドライバの詳細設定を変更するには
Windows版のDiretta ASIOドライバには設定画面があるが、Linux版のALSA Host Driverには同じようなGUI設定画面はない設定を変更する場合は、
/usr/local/src/DirettaAlsaHost_148_14 にある syncalsa_setting.inf を直接編集するsyncalsa_setting.inf を編集する
sudo nano /usr/local/src/DirettaAlsaHost_148_14/syncalsa_setting.inf148_14 の設定ファイルには、CycleTime、CycleMinTime、ThredMode、syncBufferCount、LatencyBuffer などの項目がある
まずは同梱されている初期設定のまま動作確認し、その後に必要に応じて調整する
主な設定項目は以下のような内容になる
主な設定項目
Interface= TargetProfileLimitTime=200 ThredMode= InfoCycle= FlexCycle= CycleTime= CycleMinTime= Debug= periodMax= periodMin= periodSizeMax= periodSizeMin= syncBufferCount= alsaUnderrun= CpuSend= CpuOther= LatencyBuffer=代表的な意味は以下になる
主な設定項目の意味
・Interface:使用するネットワークインターフェースを指定する項目
・CycleTime:転送サイクルの基本時間
・CycleMinTime:CycleTime の下限側の設定
・ThredMode:送信スレッドや待機処理などの動作モード
・syncBufferCount:ALSA Bridge と送信処理の間で使うバッファ数
・LatencyBuffer:Target側のレイテンシ方向を調整する項目
・Interface:使用するネットワークインターフェースを指定する項目
・CycleTime:転送サイクルの基本時間
・CycleMinTime:CycleTime の下限側の設定
・ThredMode:送信スレッドや待機処理などの動作モード
・syncBufferCount:ALSA Bridge と送信処理の間で使うバッファ数
・LatencyBuffer:Target側のレイテンシ方向を調整する項目
Interface は、空欄でも自動認識されるが、複数のLANポートがある環境では明示した方が安定するケースがあるInterface の指定例
Interface=eth0 Interface=enp3s0変更後はサービスを再起動する
Diretta Hostサービスを再起動する
sudo systemctl restart diretta_sync_host
logcatch を使う場合
148_14 にはlogcatch 系の実行ファイルも含まれているDiretta Host 側のログを確認したい場合に使える
logcatch 関連ファイルを確認する
ls -l logcatch*x64環境では、通常の x64 版を確認する
logcatch を実行する例
sudo ./logcatch_x64logcatch を使うと、Diretta Host 側の動作ログや接続状態に関係する情報を確認できる
表示内容は環境や設定により異なるが、以下のような情報が流れるイメージになる
logcatch の表示イメージ
[INFO] Target found [INFO] Cycle=1000us Buffer=4 Load=2%
うまく認識しない場合のチェック
Diretta Target 側のDACが表示されない場合は、まずサービスとモジュールの状態を確認する基本チェック
systemctl status diretta_bridge_driver systemctl status diretta_sync_host sudo aplay -lログを見る場合はこちら
ログを確認する
journalctl -u diretta_bridge_driver -f journalctl -u diretta_sync_host -fビルドに失敗する場合は、カーネルヘッダーが入っているかを確認する
カーネルヘッダーの有無を確認する
ls /lib/modules/$(uname -r)/build存在しない場合は、headersを入れてから再度試す
現在のカーネル用headersを入れる
sudo apt install linux-headers-$(uname -r)Ubuntu系で入らない場合はこちら
Ubuntu系でheadersを入れる
sudo apt install linux-headers-generic
まとめ
Ubuntu / Linux Mint に Diretta ALSA Host Driver を導入すると、Linux PCをDiretta Hostとして使えるようになる148_14 では、
rewrite.sh と同梱の systemd サービスファイルを使う形になっている以前のように
diretta_sync_host.service を手作りするより、同梱ファイルをコピーして使う方が分かりやすい一度設定できれば、ALSAデバイスとして認識されるため、Audirvanaや各種Linux再生ソフトからDiretta Targetへ出力できる
Ubuntu / Linux Mint をDiretta再生用のHostにしたい場合、今回の手順が基本形になると思う
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