安価な10MHzクロックを人柱で購入する

DACには、10万円近くの製品になってくると外部からクロックを取り込める機種があります。
しかしオーディオ用の10MHzマスタークロックとして販売されている多くの製品は高額なものが多く市販品の場合、安価な製品でも3万円~となります。


「クロック」とは?

オーディオ・インターフェース、DACなどを組み合わせて使用するシステムでは、サンプリングされた音声のデジタル信号をやり取りすることになります。たとえば44.1KHzサンプリングであれば正確に1秒を44100回に分けて記録、再生することになります。この周波数を生み出すのがクロックです。

クロックは製品内にも搭載されています

CDプレイヤーやUSB-DACなどのオーディオ機器には、すべてクロックを生み出す部品が備わっています。これらの機器に最初から搭載されているクロックは、「インターナル(内部)クロック」と呼ばれます。

家庭用オーディオ機器で使用されるクロックの心臓部は、ほとんどの場合**SPXO(温度補償なし)が使われています。高級機では、TCXO(温度補償型)、さらにハイエンド機ではOCXO(恒温槽付き)**が使用されることもあります。

クロックの精度と温度変化
クロックの発振器には水晶が使われますが、その精度は温度変化に影響されやすいため、温度を一定に保つための容器が必要です。これにより、オーブンで温められた容器内に水晶を入れて温度を安定させる機構が搭載されています。

外付けマスタークロックを使う理由
製品内部のクロック(インターナルクロック)よりもさらに高精度なクロック生成機器を使用するために、外付けマスタークロックが使われることがあります。これにより、音質が向上する場合があります。

こちらは、TEAC UD-505のサイトに掲載の仕様書ですが、内部クロックは水晶発振器が2基となっています。

スクリーンショット 2023-01-11 023431

「ジッター」とは?

デジタルデータの転送には必ず「ゆらぎ」が生じます。これを「ジッター」といいます。クロック精度が高ければ高いほどジッターは少なくなり、システムは安定し音質が向上します。ただしジッターはゼロにすることはできません。

「マスタークロック」はこの(超)高精度のクロックを生み出す機器で、通常のA/Dコンバーターの1万倍の精度を備えている機器もあります。

10MHzのマスタークロック

10MHzのクロックの必要性
 DSD音源などの高いサンプリング周波数の音源において、10MHzのクロックは重要です。特にデジタルオーディオ機器では、クロックの安定性が音質に大きく影響します.

校正の意味
クロックを10.00000000000000MHzに近づける作業を「校正」と呼びますが、これは主に長期的な安定性を確保するためのものです。GPS通信を利用した校正は、長期安定度を向上させるために役立ちますが、短期安定度(アラン分散)には直接的な影響を与えない場合があります.

製品の特徴
高精度なクロック製品は、位相雑音やアラン分散の値が低いことが重要視されます。これらの特性が音質に影響を与えるため、高額な製品ほどこれらの性能が優れている傾向があります.

TEAC UD-505にも10MHz入力があります

現在利用している TEAC UD-505 にも10MHzマスタークロックの入力端子があります。

IMG_4214

現在は、市販品ではなくいわゆるガレージキットのような製品を使っています。
これでも3万円程度しました。




アリエクで見つけた2000円の10MHzクロック

アリエクを見ていると非常に安価な10MHzクロックを見つけました。
OCXO-10MHz Frequency Reference Module Frequency
という名称で販売されている完成キットです。

アリエクの何店舗かでの販売を確認しました。
他にもいろんな種類の製品 が販売されています。

前述のとおり、わたしは既に10MHzのクロックはもっており必要無いのですが、この低価格の製品で実際に利用できるのなら欲しい人もいるのではないかと人柱になってみることにします。
今回、わたしが購入したのは、こちらの一番安価 な製品で¥1,927でした。

スクリーンショット 2023-01-05 035917

仕様をチェック

仕様は、このような感じ。
精度はプラスマイナス0.01Hz以内、この数値が良いのか悪いのかわかりませんが、機器に内蔵されているクロックよりも精度が高いのであれば使ってみる価値はありそうです。
出力は、SMA端子となっています。

スクリーンショット 2023-01-05 040058

製品以外に別途必要なもの

別途、7V-13Vの範囲のAC/DCアダプターが必要です。
中華アンプなどでよく使う12Vのアダプターが使えそうです。
こちらはたくさん所持しているので、今回は注文していません。

スクリーンショット 2023-01-05 040245

SMA→BNC(50Ω)変換ケーブル
日本でも普通に売っていますが、アリエクで72円/個でしたので一緒に注文しました。


スクリーンショット 2023-01-05 040515


さて、3週間くらいで届くでしょうか。
きっちり動作すると面白そうだなということで、また届きましたらレビューをします。
それまで、お待ちください。

その後の記事

人柱、激安10MHzクロック ① <人柱購入編>

人柱、激安10MHzクロック ② <配送情報経過編>

人柱、激安10MHzクロック ③ <到着編&接続編>

人柱、激安10MHzクロック ④ <空気録音比較編>

人柱、激安10MHzクロック ⑤ <外装製作編>

人柱、激安10MHzクロック ⑥ <購入先リンク>